蝉の記憶

今年に入ってからずっと体調が悪くはないけど本調子ではないな〜という感じが続いていて疲れが抜けず、今年は本厄だった!と思い立ち、遅まきながら近隣のお世話になっている神社へ厄払いへ行きました。その神社は、私の産土神社の御祭神と同じ「応神天皇」であってとてもご縁を感じている場所でもある。

神社ではもうとっくに蝉が鳴き始めていて。

我が家は父も母も、私も7月生まれだったり、18年間生きた愛インコが7月に飛んできたり、じいちゃんもばあちゃんもお葬式は夏だったり。家族の記憶は夏が色濃い。(だから自分の子どもが冬生まれなのはとても意外だった)


小さい頃から親戚や祖父母と遠方で暮らしていた私の、祖父母や親戚との記憶もいつも夏。


それにしても、日本の伝統的な建築や家屋がいかに感染症対策になっているか毎度のことながら驚かされる。

日本各地の神社に手水が設置されたのは約千年前ほどのことで、それらは精神的な意味合いとともに、感染症対策も踏まえていると読んだことがあるが納得。風通しが良く、湿度の高い日本の気候風土に合わせて湿度調整や抗菌作用までを持つイグサの畳。心地よさは常に、理に適っていることから生まれる。すべてが理にかなっている環境で、梅雨の終わりの晴れ間、蝉が至る所で鳴いていて、誰もいない神社の境内で順番を待つ。とても心地よかった。祭りや風土との結びつきの希薄化に伴って、都市の生活ではこういった時間が失われてしまっている。


蝉の歴史はなんと人類が生まれるよりも前、2億年。

私が夏生まれのせいだと思っていたけれど、道理で蝉の声を聞くたび、DNAや記憶を揺さぶられるような気がするのはさして気のせいではないらしい。


*余談だけれど、海外にいたころ蝉が鳴いていて「蝉だね」と現地の友人に話したところ「何が?あぁ何かの虫かな」と言われすごく不思議だった経験を説明してくれているとても面白い記事はこちら。どうやら西欧人が音として蝉の声を右脳で処理するのに対し、日本人は言語として左脳で処理しているらしい。「虫の声」というのは本当だった。


そして我が家、散々悩んだ末に引っ越すことに決めました。

ご相談に乗ってくれた方々、ありがとう。


毎年そう思うけど、良い夏にしたいね。

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