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chiharuf

企画づくりの一番たのしいところ

ついに奄美諸島で梅雨明けが発表されました。

特に今年は毎年楽しみにしている九州への帰郷も、旅行の予定も、全く立てられていないけれど・・なんだかそれだけでウキウキする気持ち半分、春先においてきぼりのこころ半分。

・国や政府の役割とは?

そんな心持ちのなか、迷走に迷走を重ねている"Go Toキャンペーン"が明日から始まるとのこと。私は日本の多様な歴史文化を育んできた観光産業が未曾有の大打撃を受けており、それを支援することには大賛成。でも逼迫し、負荷をかけ続けている医療現場へのサポートなしに、いま「人を動かす」ことによる支援には大反対です。(というかいまこれ以外に選択肢なくない・・?)「人を動かさずに支援する」ことがどうしてできないのかを考えると、どうにも政府が支援先が選べないから、という理由が透けて見える気がしてならない。いつしか忘れ去られたマスク配布事業のように「手段が目的になる」ことに大きな危惧を覚える。本当にここ数ヶ月、国や政府の役割ってなんだろうということを考え続けています。

・旅と同じぐらい、その前がわくわくする企画づくり

そして、各地の事業者はできる限り自衛(自営)しながら「自分で稼げる」力を蓄積していくしかないのも事実で。物理的な活動を最低限に抑えつつ、いまできることを日本各地の方々と粛々と進めています。ここ半年で世界は劇的に変わってしまったけれど、いまちょうどいろいろな企画が立ち上がる段階で、企画が具現化して世の中に出ていく時と同じぐらいわくわくするのが、実は「企画づくり」の段階でもあります。(旅行の前が一番わくわくするのも似ているかも)課題を解決するための様々な施策を共につくり上げてくれる日本各地の人たちとプロジェクトチームを編成する、いわゆるスタッフィングの作業ですが、これがめちゃくちゃ楽しい。責任を持ってお預かりした全体予算を配分して、その予算を最大限生かし、共に世界観をつくり上げてくれるチーム編成やスタッフの選出、そこからモノを作っていくプロセスとゴールは、プロデューサーにとっては力の見せ所でもあります。もちろんそこがゴールではなく始まりの前手ではあるけれど「意外とこのデザイナーさんってこういうこともできそう」とか、「この写真家さんだとプロジェクトが爆発的に加速する気がする」とか、まぁまぁ妄想の世界ですが、それが現実となって立ち上がってくる時と同じぐらい(現実に立ち上がってくる時には大体もう次の仕事に移行しているのでそれ以上に)、楽しい。やっぱり8割ぐらいは理詰めの作業だけど、残りの2〜3割はやってみなければわからない、ひとりでは行けない場所まで、一緒にきれいな景色をどこまで見に行けるかの冒険でもあるからだと思う。

反対に、そのプロデュースなくして素晴らしい方々が力を発揮できていないというケースもよく見るし、とても残念なことだと思う。その主な理由は、

・プロジェクトに全体を俯瞰して見ることのできるプロデューサーやディレクターがいない

・力を存分に発揮できる業務領域や配置になっていない

・そもそも適材適所になっていない

こんなところだと思う。

でもこれってクリエイティブの仕事に関わらず、あらゆるシーンで必要な視点でもあるなと思う。家庭生活の運営や料理ひとつとっても同じことですよね。(料理は食べる前より食べている時の方が幸せだけれど笑)

少しずつ自分にできることを通じてしか世界は少しでも良くならないということを肝に銘じて、今日できることをしようと思う。

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