晴耕雨読、とは言いながらも


先日、公園で久々に見つけた面白い名前のオオイヌフグリ。息子はその後食べていた・・笑

連日の新型コロナ報道で、1歳の子どもを育てながら個人事業主として活動している身としては(保育園関連の闘いの記録についてはまた後日詳細をしたためたいと思う)、

諸々の情勢や日本のあらゆる仕組みを見るにつけ、3.11大震災の頃と同じような、しかしさらに異なった複雑な状況を日々感じながら過ごしています。皆さまはいかがお過ごしでしょうか?

3.11の震災が起きたまさにその時、私は前職の広告会社で働いていて、築地近くのオフィス9階で未だかつてないほどの揺れを同じチームの方々と体験しました。割と古いビルだったので、突き上げるような揺れの後、吐き気がするほどの大きな揺れに上司よりも早く階段をおりて(笑)、近くの公園に避難。しかし今考えると、津波が来ていたら私もそこで被害にあっていたんだなぁ。その時はまだ20代で若く無理もきく年齢だったこともあり、今であれば問題になるような文字通り24時間の働き方をしていて、数ヶ月に及ぶ不眠不休の準備の末に開始したキャンペーンが震災のためわずか5日間でクロージングとなり、、連日企業CMなどは「震災時に企業の発信する広告は不適切」と軒並み差し替えられた。曲がりなりにもコミュニケーション施策を生業と信じて生きていた身としては、「社会が本当に大変な時には、世のためになれない」と深く絶望感を覚えたのを未だに生々しく覚えています。(注:私を育ててくれた広告業界には今でも大変感謝しており、あくまで私自身がその時に感じた所感です)

そこから、自分が出身でもある鹿児島をはじめとした日本地域の課題解決を行う活動を通じて(これもまた後日色々と書き記したいと思う)、現在のような仕事と働き方に至るわけですが、震災の時に強く感じた「自分の職能って何だろう?」「社会のためにどう役立つことができるか?」という視点を常日頃大切にして活動することになります。現在の仕事としては、日本の地域に点在する素晴らしい食や生産者さんを国内外のトップの目利きやメディアと繋げることで底上げをはかる企画・プロジェクト(長いですね笑)に多く携わらせていただいていますが、近年多発する災害に加えて新型コロナウイルスの影響で、年明けから出張やイベント企画等が軒並みキャンセルとなり、これまで数ヶ月準備して来たものが音を立てて崩れていくこと、また何かしようにも動けない状況に、震災の時にも似た「自分の職能とは?社会のために何ができるか」ということに日々内省を重ねています。

かの糸井重里さんもTwitterで、以下の発言をされていました。

力を尽くしてつくってきた農作物やら製品を廃棄することには、痛みを感じやすいけれど、イベントもまったく同じように力を尽くしてつくってきたものだということ。

いまはできる限り人が集まる機会を避けるため、イベント等を延期・キャンセルする努力が必要ではあるものの、あらゆる企画・イベント、クリエイティブな制作物のひとつひとつが機械で簡単に作れるようなものではなく、たくさんの人たちが関わってできていること、また落ち着いたら還元していけるよう、忘れないでおきたいなと思います。特にこれからイベント関連の施工会社や観光関連会社など破産、倒産も避けられない状況になってくると予測されます。

特に海外の友人とやりとりしていて痛切に感じるのが、日本の地域と食においては震災後必死に立て直してきた評価・ブランドが急速に失われていることです。フランスの友人は連日の報道を「不思議な日本の対応」として認識、台湾の友人たちは多くが3月以降の訪日を軒並みキャンセルせざるを得ない状況。これはレジリエンス(回復力、しなやかさ)の高い日本でも、なかなかにしんどい。諦めることはないものの、また多くの時間と労力がかかると思います。

こういう時こそ深く地中に根を張り、考えや思考を巡らそうとは思いながらも、目に見えないウイルスとの闘いはなかなかに集中力と体力を削がれる。私は基本的に出社もなく外での打ち合わせも調整しながら働いていますが、毎日満員の通勤電車で通っている方々の心労はそれだけでも計り知れません。

最後に、現在基本的にリモート&オンラインで働いている身としては、業種によるとは思うものの、やってみればできないことはないと感じています。(対面と違い、リモート&オンラインでプロジェクトを遂行する場合に必要な視点もまた記したい)それよりも稼働時間あたりの収入は会社員時代より上がっているし、集中力も爆発的に上がっている。(子どもが寝た20分で企画書を上げたりしているので・・笑)これは逆手に取れば、効率的な働き方への変革がなかなか進んでいない日本企業にとってはチャンスでもあると思うのです。現在、シリコンバレーのIT系スタートアップ企業はすでにオフィスも対面ミーティングもない環境での勤務が出てきつつあります。

そして昔ながらの日本家屋、食をはじめとした文化は疫学的にみてもすごい。この辺りも改めて勉強中です。

なかなかに明るいニュースが少ない日々ではありますが、少しずつポジティブに色々考えつつ、乗り切りたいなと思います。

とりとめもない文章ですが、また書きます。

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