ノンカテゴリー
梅雨なの?夏なの?と問い続けることにも疲れ、日々の記録的な猛暑にもかかわらず、まだ梅雨前線が存在しているという絶望。皆さまいかがお過ごしでしょうか。(私はげんきです)
各地へ赴いては、大雨と水不足の心配ばかりしている。
いまのところ訪れた方々の畑や水田では、いずれもまだ問題ないようでほっとしています。
愛媛県や大雨が続く地域の方々も、引き続きお気をつけください。
・自分の座標軸を再確認
7月1週目に、ご縁あってフランス・ブルターニュ地方からインターン生をホームステイ兼ねて受け入れた。
インターン生自体を受け入れるのも初めてなら、海外インターン生を受け入れるのも、ホームステイを受け入れるのも初めてで、初めてづくしでしたが、なんとまぁ充実した時間であったことか。毎日一緒に保育園に息子をお迎えに行き(笑)、国籍も世代も違う彼女と過ごすことで、自分もいかにこれまで多くの人たちに支えられ、ご縁に恵まれ、学び・働いてこられたか。再確認すると同時に、その恩を次の世代の異なる国の方へ少しばかり返せたような気持ち。そして公私ともに自分の座標軸を再確認するような時間でもありました。20歳の頃、学生の頃、こうだったああだったと、なかなか振り返る機会のない貴重な時間をいただきました。彼女はこの後、これまたご縁あって兵庫県・淡路島と福井県・小浜市の方々に受け入れていただけることに。(各地の皆さま、ありがとうございます!)
彼女なりに色々と感じて体験するこの1ヶ月が、すぐにまた日本へ戻り働くなど直接的なことに繋がらなくても、間接的にでも、将来的にでも、何かしら日本という国の印象に繋がったり、また行ってみたいなと思ってもらえたり、もしくはまた次の世代の誰かにバトンを繋いでくれるようなことになればとても嬉しい。学校の先生をやっていることもそうだけれど、気がつけば、両親のかつての仕事(鹿児島から海外へ学生をホームステイ派遣する仕事でした)と似たことをやっている輪廻のようなことにも、不思議だなぁと感じ入る。
・ノンカテゴリー
前にも書いたかも知れないけれど、小さい頃から「女の子だから」とか「10代だから」とか、属性によって内面や言動を判断されたり、さらには未来まで決めつけられることに疑問を感じていた。「そんなの、やってみないとわからなくない?」と常に思っていた。大学生の時には、ファッションや趣味で何系・何カテゴリなど、系統を分けることにも違和感と、どれにも当てはまらない自分に疎外感を感じていた。
若い頃は、それが自分の経験や知見の少なさから感じることなのかな、とも考えていた。そして兼ねてから「老若男女でありたい」と思い続けてきた。だから宇多田ヒカル先生がどこかで「老若男女でありたい」という主旨のことを言っていたときとても救われた。私の場合はそれがノンバイナリーとか、LGBTQとかではなく、一見外から見ると今は"30代女性"として生きているけれど、内面はずっと変わらず老若男女。女でもあるし、男でもあって、3歳のままでもあれば80歳でもある。だからこそ気づけること、行動に起こせること。ノンカテゴリーはとっても自由で、カテゴリーがないからこそ生み出せる価値と、独立系プロデューサーとしてできることがあるのかもしれないと思うなど。
・種を蒔き続ける
地域のあれやこれやに携わり続けて、もうすぐ早10年。
とにかく正解がなく、がむしゃらにやってきたし、今もやり続けているのですが、そこここで蒔いた種のようなものが風に運ばれ、大地に根差したり、しなかったりしながらも、各地で芽を出し始めていることがとても嬉しい。それらには、何も社会的名誉とか、経済的価値とか、つけられないものがほとんどだけれど、確実にどこかで誰かの次のステップや展開につながっている。時には誰かの生き方や背中を一押ししてしまったり、とある企業が新たなチャレンジや海外展開を決意したり。そして相変わらず日本の地域は面白くて、多様で、生きる知恵が詰まっていて、私はまだドキドキし続けている。
かの宇多田ヒカル先生(本日2度目)が、名曲「Keep Tryin'」で歌ったように、「情熱にお値段つけられない」。
そうだ、情熱にお値段なんかつけられない。だから自分の信じる価値尺度で動き続けるしかない。
そのことがいまの自分を支えてくれているような気がする。
そして気がつけば、広告会社がクライアントである各企業の応援団であるとすれば、私はいまや「日本の応援団」のようなことをやっている。そして根底にあるのは、「確実に存在するヒト・モノ・コトのポテンシャルが発揮されない、日の目を見ないことが許せない」、みたいな気持ち。(生粋の貧乏性だからかなw)
経済も文化も地域も政治も、そして想定外の災害も、日々いろんなことがあるし、自分のできることも限られているけれど、とにかく信じる。絶望しないことが大切で、諦めずにマイペースでやり続けること。それを肝に銘じている。
来週には梅雨も明ける予報。
ようやく夏だね。
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